失業保険｜いつからもらえる？【受給開始時期をパターン別に解説】

失業保険は、退職後の生活を支える大切な制度ですが、「いつから受給できるの？」と疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。

受給開始時期は、離職理由や雇用保険の加入期間によって異なり、事前に確認しておくことが大切です。

この記事では、失業保険の受給開始時期について、パターン別にわかりやすく解説します。

会社都合退職、自己都合退職など、ご自身の状況に合わせて確認することで、いつから失業保険がもらえるのかを正確に把握できます。

受給開始までの流れや必要な手続きについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

失業保険、受給開始はいつから？

失業保険（雇用保険の基本手当）は、退職後の生活を支え、再就職活動を支援するための重要な制度です。

受給開始時期は、離職理由、雇用保険の加入期間、ハローワークでの手続きによって大きく異なります。

失業保険の受給開始時期を理解するためには、受給要件、雇用保険の加入期間、離職理由がどのように影響するかを知っておく必要があります。

以下に、それぞれの要素について詳しく解説します。

失業保険の受給要件

失業保険を受給するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。

雇用保険の加入期間

雇用保険の加入期間は、受給資格を得るために重要な要素です。

加入期間が長いほど、受給できる日数も増えます。

加入期間	給付日数
1年未満	—
1年以上5年未満	90日～150日
5年以上10年未満	120日～180日
10年以上20年未満	180日～240日
20年以上	210日～330日

離職理由と受給開始時期の関係

離職理由によって、受給開始時期は大きく異なります。

自己都合退職の場合、給付制限期間があるため、受給開始が遅れることがあります。

離職理由	受給開始時期	給付制限
会社都合退職	7日間の待機期間後	なし
自己都合退職（2025年4月1日以降）	7日間の待機期間 + 1ヶ月の給付制限期間後	あり（1ヶ月）
自己都合退職（2025年3月31日まで）	7日間の待機期間 + 2ヶ月の給付制限期間後	あり（2ヶ月）

失業保険の受給開始時期は、個々の状況によって異なります。

ご自身の状況を把握し、ハローワークで相談することをおすすめします。

失業保険の受給開始時期パターン別解説

失業保険の受給開始時期は、退職理由によって大きく異なります。

会社都合退職の場合は比較的早く受給が開始されますが、自己都合退職の場合は給付制限があるため、受給開始が遅れるという点を理解しておくことが重要です。

ここでは、退職理由別に受給開始時期を解説します。

ご自身の状況に合わせて確認することで、いつから失業保険がもらえるのかを正確に把握できます。

会社都合退職の場合

会社都合退職とは、倒産や解雇など、労働者の意思に関わらず職を失った場合を指します。

会社都合退職の場合、失業保険の受給要件を満たしていれば、ハローワークで求職の申し込みを行った日から7日間の待機期間を経て、受給が開始されます。

ハローワークでの手続きがスムーズに進めば、7日間の待機期間後、通常1週間程度で初回の手当が振り込まれます。

会社都合退職は、自己都合退職に比べて、給付制限がないため、比較的早く失業保険を受給できるというメリットがあります。

自己都合退職（給付制限あり）の場合

自己都合退職とは、労働者の意思で退職した場合を指します。

自己都合退職の場合、失業保険の受給要件を満たしていても、7日間の待機期間に加え、原則として1ヶ月間の給付制限が設けられています。

給付制限期間が終了した後、初回認定を受け、通常1週間程度で手当が振り込まれます（2025年4月1日以降に離職した場合）。

自己都合退職（給付制限なし）の場合

自己都合退職であっても、特定の理由がある場合は給付制限が免除されることがあります。

たとえば、病気やケガ、家族の介護など、やむを得ない理由で退職した場合や、ハローワークが認める教育訓練を受講した場合です。

これらのケースでは、会社都合退職と同様に、7日間の待機期間後、1週間程度で手当が振り込まれます。

ただし、給付制限が免除されるかどうかは、ハローワークの判断によりますので、事前に相談することをおすすめします。

失業保険受給までの流れと注意点

失業保険を受給するためには、離職後の手続きをスムーズに進めることが重要です。

必要な書類の準備やハローワークでの手続きなど、段階ごとに確認し、確実に進める必要があります。

離職から受給開始までのステップ

失業保険の受給開始までのステップは、大きく分けて5つあります。

離職後、ハローワークで求職の申し込みを行い、受給説明会に参加します。

その後、7日間の待機期間を経て、失業認定を受ければ、通常1週間程度で失業保険が振り込まれます。

ステップ	内容
1	離職
2	ハローワークで求職の申し込み
3	雇用保険説明会への参加
4	7日間の待機期間
5	失業認定
6	失業保険の受給開始

必要な書類と準備

失業保険の申請には、いくつかの書類が必要です。

雇用保険被保険者離職票は、退職した会社から受け取る必要があり、通常は退職後10日から2週間程度で送られてきます。

マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類、印鑑、預金通帳なども忘れずに準備しましょう。

書類	備考
雇用保険被保険者離職票	退職した会社から発行
マイナンバーカード	個人番号を確認できる書類
運転免許証	身元を確認できる書類
印鑑	シャチハタ不可
預金通帳	本人名義のもの
証明写真	2枚

ハローワークでの手続きと注意点

ハローワークでの手続きは、求職の申し込みから始まります。

窓口で必要な書類を提出し、求職の登録を行いましょう。

失業保険の受給には、失業状態にあることの認定を受ける必要があります。

ハローワークの指示に従い、指定された日時に失業認定を受けるようにしましょう。

よくある質問（FAQ）

失業保険は、退職後すぐにいつもらえますか？

失業保険は、退職理由や手続きの状況によって受給開始時期が異なります。

会社都合退職の場合は、ハローワークで手続き後、7日間の待機期間を経て支給が開始されます。

一方、自己都合退職の場合は、7日間の待機期間に加えて、1ヶ月間の給付制限が設けられています。

会社都合退職の場合、受給開始までの期間はどれくらいですか？

会社都合退職の場合、ハローワークでの手続きがスムーズに進めば、7日間の待機期間後、通常1週間程度で初回の手当が振り込まれます。

自己都合退職の場合、受給開始までの期間はどれくらいですか？

自己都合退職の場合、7日間の待機期間に加え、1ヶ月の給付制限期間が設けられています。

給付制限期間が終了した後、初回認定を受け、通常1週間程度で手当が振り込まれます。

給付制限がない自己都合退職とは、どのような場合ですか？

自己都合退職であっても、病気やケガ、家族の介護など、やむを得ない理由で退職した場合や、ハローワークが認める教育訓練を受講した場合は、給付制限が免除されることがあります。

失業保険の受給要件について教えてください。

失業保険を受給するためには、働く意思と能力があること、積極的に求職活動を行っていること、離職日以前2年間に被保険者期間が12ヶ月以上あることが必要です。

失業保険を受給するために、ハローワークでの手続きで気をつけることはありますか？

ハローワークでの手続きでは、必要な書類を事前に準備し、正確な情報を伝えることが重要です。

不明な点や不安なことがあれば、ハローワークの窓口で相談することをおすすめします。

まとめ

この記事では、失業保険の受給開始時期が、離職理由や雇用保険の加入期間によって異なるという点について解説しました。

ご自身の状況をしっかりと把握することが重要です。

失業保険の受給には、さまざまな条件や手続きが必要です。

ご自身の状況を整理し、ハローワークに相談して、スムーズな受給を目指しましょう。