自己都合で退職したのに離職票がもらえず、困っていませんか?離職票がないと、失業保険の手続きが進められず、生活にも影響が出てしまいますよね。
離職票がもらえない原因は、会社の手続きの遅れや郵送トラブルなど様々です。
この記事では、離職票がもらえない時の原因を特定し、今日からできる具体的な対処法を解説します。
ハローワークへの相談や、離職票なしで失業保険の手続きを進める方法まで、詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

会社に連絡しても、なかなか離職票を発行してくれない…どうすればいいの?

まずはこの記事を読んで、状況に合わせた対処法を試してみましょう。
この記事でわかること
- 会社への連絡方法
- ハローワークへの相談
- 必要書類
離職票がもらえない時の対処法

離職票がもらえない場合、まずは会社に連絡して発行状況を確認することが重要です。
離職票は失業保険の受給に必要な書類であり、発行されないと手続きが進められません。
退職後の離職票未発行は違法行為
退職後、会社が正当な理由なく離職票を発行しない場合、雇用保険法に違反する可能性があります。
雇用保険法第83条4項には、「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられる場合があると明記されています。
会社側の対応義務と罰則
会社は、従業員が退職し離職票の発行を希望した場合、速やかに離職票を発行する義務があります。
義務の内容 | 説明 |
---|---|
離職票の発行 | 退職者からの請求があった場合、会社は離職票を発行する義務がある |
離職証明書の提出期限 | 会社は原則として、退職日の翌日から10日以内に離職証明書をハローワークに提出する必要がある |
雇用保険法違反の罰則 | 正当な理由なく離職票を交付しない場合、雇用保険法第83条4項により「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられる場合がある |
離職票がもらえない場合は、まず会社に連絡して状況を確認し、それでも発行されない場合はハローワークに相談しましょう。
離職票がもらえない原因と対応
離職票がもらえない場合、まず何が原因なのかを特定することが重要です。
原因を特定することで、適切な対応策を講じることができます。
離職票がもらえない原因を理解し、迅速かつ適切に対処するために、以下で解説する3つのケースを参考にしてください。
各ケースに応じた具体的な対応策を理解することで、スムーズに手続きを進められるようになります。
会社側の手続き遅延または未手続き
会社側の手続きが遅延していたり、そもそも手続きが行われていないケースが考えられます。
会社は、従業員が退職した日の翌日から10日以内に、離職証明書をハローワークに提出する義務があります。

離職票が届かないけど、会社に問い合わせても「手続き中」って言われる…どうすればいいの?

会社に手続き状況を再度確認し、具体的な提出日やハローワークへの問い合わせ状況を確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
会社側の対応 | ハローワークへの離職証明書提出状況の確認、手続きの進捗状況の確認 |
労働者側の対応 | 会社への確認と並行して、ハローワークへの相談も検討 |
解決しない場合の対応 | 弁護士や労働基準監督署への相談を検討 |
相談窓口 | ハローワーク、弁護士、労働基準監督署 |
会社の事務手続きの遅れが原因である場合は、会社に状況を確認し、速やかに手続きを進めてもらうよう依頼しましょう。
郵送トラブルや紛失
会社からハローワークへ、またはハローワークから退職者への郵送途中で、書類が紛失してしまう可能性も考えられます。

もしかして、離職票って郵送で送られてくるの?配達記録とかは残らないのかな?

郵送状況を確認し、紛失の可能性がある場合は再発行の手続きを行いましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
郵送方法 | 普通郵便 |
確認方法 | 会社またはハローワークに問い合わせて、発送日や追跡番号を確認 |
再発行手続き | 紛失が確認された場合、会社またはハローワークで再発行の手続きを行う |
必要な書類 | 身分証明書、印鑑など |
まずは会社に発送状況を確認し、追跡番号があれば郵便局に問い合わせてみましょう。
もし紛失が確認された場合は、再発行の手続きが必要になります。
会社との連絡不通
会社が倒産してしまったり、担当者と連絡が取れなくなってしまった場合、離職票の発行手続きを進めることが困難になります。

退職した会社と連絡が取れなくなっちゃった…離職票ってどうすればいいんだろう?

ハローワークに相談し、指示に従って必要な手続きを進めましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
ハローワークへの相談 | 会社との連絡が取れない状況を説明し、指示を仰ぐ |
必要書類 | 退職を証明できる書類(退職証明書、雇用保険被保険者証など) |
ハローワークの対応 | 会社への連絡、事実確認、職権による離職票の発行 |
その他の手続き | 失業給付の仮手続きなど |
会社との連絡が取れない場合は、ハローワークに相談し、指示に従って必要な手続きを進めるようにしましょう。
ハローワークが会社への連絡を試みたり、状況によっては職権で離職票を発行してくれる場合があります。
離職票なしで失業保険手続きを進める方法
離職票が手元にない状況でも、ハローワークへの相談や他の書類での代替、法的措置など、失業保険の手続きを進める方法はいくつかあります。
諦めずに、ご自身の状況に合わせて適切な方法を選択しましょう。
離職票がない場合の具体的な進め方として、ハローワークへの相談による仮手続き、資格喪失通知書や退職証明書での代替、そして弁護士への相談による法的措置について説明します。
これらの方法を理解することで、スムーズな失業保険の受給につながる可能性があります。
ハローワークへの相談で仮手続き
離職票が手元にない場合でも、ハローワークに相談することで、失業保険の受給手続きを仮に行える場合があります。
仮手続きを行うことで、受給資格の確認や給付日数の算定などが進められ、離職票が届き次第、正式な手続きに移行できます。
ハローワークに相談する際には、以下の点に注意しましょう。
- 退職日や会社名などの情報を正確に伝える
- 離職票が届かない理由を説明する
- 仮手続きに必要な書類を確認する

離職票がなくても、失業保険の手続きってできるの?

仮手続きをすることで、離職票がなくても手続きを進められます。
資格喪失通知書または退職証明書で代替
離職票の代わりとして、会社から発行される「雇用保険資格喪失通知書」や「退職証明書」が利用できる場合があります。
これらの書類は、離職した事実を証明するものであり、ハローワークでの手続きにおいて、離職票の代わりとして扱われることがあります。
書類名 | 概要 |
---|---|
雇用保険資格喪失通知書 | 会社が従業員の雇用保険資格を喪失したことを証明する書類。 |
退職証明書 | 会社が従業員の退職を証明する書類。退職日や退職理由などが記載されている。 |
これらの書類で代替できるかどうかは、ハローワークによって判断が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
弁護士への相談で法的措置
会社が正当な理由なく離職票を発行しない場合、弁護士に相談することで、法的な手段による解決が期待できます。
弁護士は、会社に対して離職票の発行を求める通知を送付したり、訴訟を提起したりすることで、離職票の発行を促すことができます。
弁護士に相談する際には、以下の点に注意しましょう。
- これまでの経緯を詳細に説明する
- 会社とのやり取りの記録を提供する
- 弁護士費用について確認する
離職票の再発行手続き
離職票の再発行手続きは、原則として本人が行う必要があります。
ただし、やむを得ない理由がある場合は、家族などの代理人が手続きを行うことも可能です。
会社への再発行依頼
離職票の再発行を依頼する場合、まず退職した会社に連絡を取りましょう。
会社は、従業員が退職後も一定期間、離職票の管理義務を負っています。

離職票を再発行してほしいけど、会社に連絡するのは気まずいな…

離職票の再発行は、あなたの正当な権利です。遠慮せずに、会社に連絡してみましょう。
ハローワークでの再発行手続き
会社に連絡しても再発行の手続きが進まない場合は、ハローワークに直接相談することも可能です。
ハローワークでは、「雇用保険被保険者離職票再交付申請書」を提出することで、離職票の再発行手続きを行うことができます。
手続きに必要な書類と注意点
離職票の再発行手続きには、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)が必要です。
また、ハローワークで手続きを行う場合は、印鑑も持参しましょう。
必要書類 | 詳細 |
---|---|
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど |
印鑑 | ハローワークで手続きを行う場合 |
雇用保険被保険者離職票再交付申請書 | ハローワークで入手可能。事前にダウンロードも可能 |
離職票の再発行手続きは、原則として無料で行うことができます。
ただし、会社によっては、再発行手数料を請求される場合もあります。
早期解決のためにハローワークへ相談
離職票がもらえない場合、まずハローワークに相談することが重要です。
ハローワークは、会社への働きかけや専門家によるアドバイスを提供し、早期解決を支援します。
以下では、ハローワークでの相談内容と準備について解説します。
ハローワークへの相談で会社への働きかけ
離職票がもらえない場合、ハローワークは会社に対して発行を促す働きかけを行います。

会社に連絡を取りづらい場合はどうすれば良いの?

ハローワークが間に入ることで、円滑なコミュニケーションが期待できます。
- 会社への連絡: ハローワークから会社へ連絡し、離職票の発行状況を確認する
- 発行指導: 必要に応じて、会社に対して離職票の速やかな発行を指導する
- 状況確認: 会社からの回答を求職者に伝え、状況を共有する
専門家によるアドバイスやサポート
ハローワークでは、専門の相談員が個別の状況に応じてアドバイスやサポートを提供します。

どんなアドバイスがもらえるの?

離職票に関する疑問や不安を解消し、最適な解決策を見つけられます。
- 手続き説明: 離職票の発行手続きや必要書類について詳しく説明する
- 相談対応: 個別の事情を考慮し、適切なアドバイスを提供する
- 仮手続き: 離職票がない場合の失業給付の仮手続きを案内する
- 関係機関連携: 必要に応じて、他の専門機関や弁護士への相談を促す
相談の流れと準備するもの
ハローワークに相談する際には、事前に準備をしておくことでスムーズな対応が期待できます。
項目 | 内容 |
---|---|
相談予約 | 混雑を避けるため、事前に電話やインターネットで予約する |
必要書類 | 雇用保険被保険者証、退職証明書、身分証明書などを持参する |
相談内容 | 離職票がもらえない経緯や状況を整理しておく |
ハローワークへの相談は、離職票問題の解決に向けた第一歩です。
専門家のサポートを受けながら、積極的に解決を目指しましょう。
よくある質問(FAQ)
- 自己都合退職の場合でも、離職票は必ずもらえますか?
-
自己都合退職の場合でも、雇用保険に加入していて離職票の発行を希望すれば、原則として離職票は発行されます。
会社には、離職票を交付する義務があります。
- 離職票がもらえない場合、まず何をすべきですか?
-
まずは、会社に連絡して離職票の発行状況を確認しましょう。
手続きが遅れているだけの場合もあります。
- 会社が離職票を発行してくれない場合、どうすればいいですか?
-
ハローワークに相談し、会社へ離職票の発行を促してもらうことができます。
また、ハローワークで失業保険の仮手続きを行うことも可能です。
- 離職票の代わりに使える書類はありますか?
-
離職票の代わりとして、雇用保険資格喪失通知書や退職証明書が使える場合があります。
事前にハローワークに確認しましょう。
- 離職票を紛失した場合、再発行はできますか?
-
離職票を紛失した場合でも、ハローワークで再発行が可能です。
「雇用保険被保険者離職票再交付申請書」を提出して手続きを行いましょう。
- 離職票が届かない場合、弁護士に相談するメリットはありますか?
-
弁護士に相談することで、会社への法的な対応を依頼できます。
また、退職に関する他の問題についても、まとめて相談できる場合があります。
まとめ
自己都合退職で離職票がもらえない場合、まずは会社に連絡を取り、発行状況を確認することが重要です。
この記事では、離職票がもらえない時の原因を特定し、今日からできる具体的な対処法を解説します。
- 会社への連絡方法
- ハローワークへの相談
- 必要書類
離職票がもらえない状況を解決するために、この記事を参考にハローワークに相談するなど、具体的なアクションを起こしましょう。